ドッグライフ 犬の想い
「おやおや…」
前日の雪で白く染まった街路を
散歩がてら歩いていた老人は
道の端っこで薄く雪を体に積もらせ
凍えるように身を丸めて目を閉じる犬を見つけた
「真っ白になってしもうて
…かわいそうに」
老人は優しく
薄茶色の上に積もった冷たい雪を払いのける
「こんなに冷たくなって…
さぞ寒かったろう。
ここじゃあ…あまりにも可哀想じゃ。
さぁ…おいで」
そう言って
冷たくなったその子を
そっと抱きかかえた老人は
来た雪道を戻っていく
暖かい腕の中で身動き1つしない
目を閉じたままのその子は
悲観、悲壮の表情はまったくなく
どこか
とても嬉しそうに
とても幸せそうに
微笑んでいた