【コミカライズ】宝くじに当たってセレブな街で契約結婚します!(原題:宝くじに当たってベリーヒルズビレッジの住人になります!)

ベリーヒルズビレッジ・オフィスビル五十七階のバンケットルームには、一階下の五十六階にある会員制VIPラウンジでウェルカムドリンクを飲んでいた招待客たちがぞくぞくと入ってきていた。

あたしたちはそんな招待客の脇を縫って、万里小路氏が待っているという、控室として用意された部屋へと向かった。


久城さんがそのドアを三回ノックすると、中からドアが開いて、男の人が出てきた。

その人は、お世辞にも背が高いと言えず……

あたしの身長は日本女性の平均ぴったりであるが、今のような十センチのルブ◯ンなら、彼のかなり寂しくなった頭頂部がばっちり見えた……

また、お世辞にもスリムな体型とは言えず……

もし、ほとんどニートでヒッキーな日常生活を送っていたのなら、このような緊張感に欠けた体型になってしまうのも無理はない……

つまり—— あたしが予想していたそのものの、チ◯デ◯ハ◯のおじゃる◯な(ひと)だった。


「……礼子さん、華絵さん、おひさしぶりです」

おじゃる◯の薄い唇が開いた。

そして次に、その厚ぼったい一重瞼(ひとえまぶた)の目があたしの方に向けられる。

「こちらは……」

あたしは、ごくり、と唾を飲んだ。


——この人が……「万里小路 直仁」さま?

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