今日も、私は瀬那先生を誘惑します。

親友の蛍も、さすがに驚いていた。



「まさかつむぎの口から誘惑なんて言葉が出るなんてねー?案外積極的だったのね」

「えっ、ダメだったかな?王道なアピールをしたつもりだったんだけど……」

「誘惑しようと思うんだ、が王道アピール……⁉︎さすが天然つむぎ……」



笑いのツボに入ってしまったらしく、蛍はお腹を抱えて笑い始めた。



そこまで笑う……⁉︎



「でも、真っ直ぐとつむぎらしさが出てていいと思うよ」

「本当にそう思ってる?」

「思ってる思ってる!相手は先生なんだから、そのくらいパンチのあるアピールの方が絶対効果あるよ」

「そうだといいなぁ……」



瀬那先生とどうこうなりたいというよりかは、まずは私が瀬那先生を好きだということを知ってほしい。


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