今日も、私は瀬那先生を誘惑します。

……そして、やっと口を開いてくれたのだ。



「つむぎは……俺に似て、なにかを頑張るとき、必ず100%の力で取り組むんだ。全力になってしまって、周りが見えなくなってしまう」



お父さんは……私について語り始めた。



「正義感が強くて、人のために一生懸命な子なんだ。その分、自分の許容範囲を超えて疲れてしまうことも多々ある……」

「……」

「娘だからか……いつまでも心配なんだよ。過保護になってしまう。そうならないように気にしてないふりをするが、やっぱり子離れはなかなか難しくてね」

「……」

「情けないが、できることなら……私がつむぎのことを守っていたいと思ってしまう。こんなこと、つむぎに言ったら嫌われるとわかっていたから言わなかったけどな」



お父さんがそこまで私のことを大切に思ってくれていたなんて……。



「お父さん、私、嬉しいよ。嫌いになるはずないじゃない」



お父さんは「……そうか」と、恥ずかしそうに小さく笑った。



「守谷くんは、つむぎのことをどう思っているんだ?」

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