今日も、私は瀬那先生を誘惑します。


つむぎの服が雨で濡れてしまい着れなくなってしまったので、結局その日は俺の家につむぎが泊まることになった。



「別々で寝るなんて寂しいから一緒に寝よ」



スウェット1枚だけの誘惑スタイルのつむぎにそう言われ、俺は断ることもできず、仕方なくつむぎと一緒にベッドで寝た。



……自分で自分を褒めてやりたい。

きっとつむぎは、ただ隣同士で寝るだけなのにこんなにいろいろと我慢してるだなんて思いもしないだろうな。



それもこれも、すべては俺とつむぎのためだ。

俺のつむぎへの本気さをお父さんにわかってもらうためにも、なんとしてでも卒業するまでは絶対に最後まではしない……!

俺の決意は固かった。



次の週の学校では、とにかく誤解を解くためにひたすら生徒たちに説明をした。

毎回冒頭で説明をしてから授業を始めた。



俺と恵玲奈が結婚しないことがわかると、女子生徒たちは授業中なのにも関わらず、その場で立ち上がるほど喜んだ。
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