学園No.1アイドルと恋していいですか?
「ちょっと待っててください!」


そう言って立ち上がって、ラウンジを走って出る。

ファッションデザイン科の校舎まで走って、自分のロッカーを開ける。

(とりあえずあるやつ全部持ってく…!)

足がもつれながら、目当ての物を抱えてまたアイドル科の校舎に戻った。



「これ!見てください!」


バサッっとメンバーの前に広げる。


「これって…アイドルの衣装?」


「はい。今まで作った試作品と、アイデアスケッチです!」

全部、とはいかなかったけど持てるだけ持ってきた
來斗くんのために考えた衣装。

(本当に見せられる日が来るなんて、思ってなかったな…)

少し照れながらメンバーに見せる。


「うわー!すごいね!結衣ちゃん!プロが作ったみたい!」

「本当だな、しっかり縫ってあるから動いても大丈夫そうだ」

「すごい…かっこいい。」

メンバーが口々に言う。

「結衣ちゃんがmajestyのデザイナーになってくれてボク嬉しい〜!」

「うん、これなら心配いらないな。」

「早く着たい…」

(やっぱりメンバーに褒められると嬉しい…)

少し赤くなりながら來斗くんを見る。


(あれ…來斗くん…機嫌悪い?)
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