カタオモイ同盟
「……どうして、そんな話を私にするの」
「何度も言うけど、好きだからだよ。好きじゃなきゃここまでしない」
「……っ、そうやって貴方は私のことを好き好き言うけどさ!実際、話したこともないのにどこを好きになるっていうの!そんな薄っぺらい言葉なんて、私、ほしくないから!」
「……君にだけは言われたくないね」
「……っ」
カッとなって、文句を言ってやろうと、勢いよく振り返ると。
──彼の切なげな表情に、思わず動きが止まった。
どうして、そんな顔をしてるの。貴方が、そんな、つらそうな顔を。……させたのは、多分。
「……そもそも、屋上の鍵が開いてること自体がおかしいだろ。誰が閉め忘れたのか知らないけど、先生に話して鍵を閉めてもらえばいい」
「……嫌いになるよ、私。北見くんのこと」
「好きじゃないんでしょ、どうせ」
なら別にいいよ、どう思われたって。そう続いた言葉が、決して投げやりで放たれたわけではないということは、私にはわかっていた。
本気なのだと、わかってしまった。