カタオモイ同盟
「……え?」
さっきの話を聞いていて、一つ、思ったことがあった。
北見くんのお姉さんが、湊斗に惹かれていたのだとしたら。……もしかしたら、湊斗も、同じように。
その人に、惹かれていたのだとしたら?
「貴方のお姉さん、とっても邪魔なの。──湊斗が片想いしてる人、殺して」
「……っ」
そう言うと、彼は押し黙ってしまった。昼休みの賑やかな声が、私の耳に戻ってくる。
いくら待っても返事はない。沈黙が続くだけで、彼が口を開く気配はない。
……ほら。できないじゃない。
「できないなら、それは恋じゃないよ」
容赦なく、切り捨てる。
だって私は、湊斗のためなら、なんだってできるから。
──湊斗のためなら、なんだって。