無気力さんと同居するらしい


「…と思ってみたり」

なんか語っちゃった恥ずかしさを誤魔化すようにヘラっと笑う

「…梓はやっぱり佳奈に似てるね」

「そう?」

「…うん」


…ん?

ルイくんが徐に席を立って近寄ってきた

思わず身構える

「一緒にいると、安心するんだ」

へ…?

「ちょっなにして」

ルイくんの腕が背中に回ってくる

「ちょっとだけ…こうして」




抱きしめられた状態で、カチコチになった私

背中にまわるルイくんの少し冷たい手

……。

「わかった、ちょっとだけね」

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