溺愛全開、俺様ドクターは手離さない
「そんな……でも逆上して和也くんに敵意を向けたらどうするつもりだったの?」
「それも考えないわけじゃなかった。でもそれで尻尾が掴めればいいかと思ったんだ」
「そんなことがあったなんて……どうしてきちんと話してくれなかったの?」
きちんと話をしてくれていれば、ここまで落ち込んだり悩んだりしなかったはずだ。
「レイナさんは芸能活動をしているだろ。駆け出しのモデルにスキャンダルは厳禁だ。できればそういうイメージをつけたくないって。結果的に俺と写真を撮られてしまったのは失敗だったけどな。俺のことならなんでも話すけど、相手のあることだからなかなか話せずにすまなかった」
和也くんはわたしに頭を下げる。
「ねえ、和也くん。たとえ秘密が漏れるのを恐れたとしても、わたしは今回のこときちんと話をしてほしかった。そうすればわたしだってなにか協力できたかもしれない」
和也くんはいつだってそうだ。すべて解決するまでわたしに話そうとしない。
「たしかにそうだな。瑠璃を巻き込みたくなかったんだ。でもよく考えたらそんなこと無理だよな。俺だけの人生じゃない、俺たちの人生にもうなってるんだからな」