若きビル王とのエキサイティング・マリッジ
彼と一緒にいると勇気が湧く。
こんな自分でも暖簾を継いで、『染屋白浜』を守っていける…と確信できる。


彼と笑い合ってキスを重ねる。

これ以上もうないくらいに満たされて、幸せな気持ちに包まれていった___。




二人で店に帰ると、いつものように祖父が暖簾の前でお客様と会話していた。

そういう姿を見て、私は今日まで育ってきた。

そして、孫思いの祖父のおかげで彼と出会い、こうして未来も誓い合うことができた。



(お祖父さん、ありがとう…)


優しい祖父の思いやりに改めて感謝した。

橘権三さんの孫に会えたことを、これからも一番の誇りに思えるよう頑張っていこう……と心に深く誓った。




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