若きビル王とのエキサイティング・マリッジ
「……えっ!?今、なんて言った!?」
店に戻り、ディスプレイを変えようと準備をしている最中だった。
外線電話に出ていた祖父が意気揚々と会話をして切り、ニコニコしながら私のところへやって来たのだ。
「だから、『橘様から電話があったぞ』と言ったのだ。今夜お前を連れて行きたい場所があるから、誘ってもいいでしょうか?…とのお伺いがあった」
「えっ…」
「なんでも昼間ではわかりにくい場所だそうだが、夜だと見応えもあるし、絶対に気に入るだろうと思う、と話されておったぞ。…良かったじゃないか。これが初のナイトデートだろう」
祖父は目を細めながら続け、まるで自分のことのように喜んでいるけれど……
「あのね、お祖父さん、私、彼とはもう…」
二度と会う気なんてないの…と言いたくなる一方で、祖父はじわっと目に涙を浮かべ、しみじみと嬉しさを噛みしめている。
「良かったなぁ、香織。お前のような変わり者でも、付き合ってくださる男性が現れて」
「えっ?いや、お祖父さん、それは…」
店に戻り、ディスプレイを変えようと準備をしている最中だった。
外線電話に出ていた祖父が意気揚々と会話をして切り、ニコニコしながら私のところへやって来たのだ。
「だから、『橘様から電話があったぞ』と言ったのだ。今夜お前を連れて行きたい場所があるから、誘ってもいいでしょうか?…とのお伺いがあった」
「えっ…」
「なんでも昼間ではわかりにくい場所だそうだが、夜だと見応えもあるし、絶対に気に入るだろうと思う、と話されておったぞ。…良かったじゃないか。これが初のナイトデートだろう」
祖父は目を細めながら続け、まるで自分のことのように喜んでいるけれど……
「あのね、お祖父さん、私、彼とはもう…」
二度と会う気なんてないの…と言いたくなる一方で、祖父はじわっと目に涙を浮かべ、しみじみと嬉しさを噛みしめている。
「良かったなぁ、香織。お前のような変わり者でも、付き合ってくださる男性が現れて」
「えっ?いや、お祖父さん、それは…」