若きビル王とのエキサイティング・マリッジ
最後はクスッと笑えるような言葉を呟き、彼は話を終えた。
私はすっかり彼の話術に嵌り、デザイン画を描くのも忘れて、一生懸命に耳を傾けていた。
「……なあ、俺達って、何だか似てるよな」
「え?」
「君は『白浜』の伝統を守りながら、和モダンのデザインを構築したいと思っている。
俺は俺で、祖父の造ったものを活かしながら、更にいいものを造り出したいと狙っている。
何だかそういうの似てないか?作り上げるものは違うが、目指すところは同じだな、俺達」
そう言って、彼があまりに間近で笑いかけるものだから、今までに感じたこともない動悸が押し寄せ、どういう顔をしたらいいのかも分からず、無言で頷きだけを返した。
(あ…そういえば…)
照れ隠しにペラペラとスケッチブックを捲る。
先日の夜、彼が私に見せてくれたライトショーを題材に、自分なりに感じたものをデザイン画として残していたのを思い出した。
「ねぇ、あの、ゆ…」
うだいさん…とつい名前を呼びかけそうになって、ハッと我に返る。
私はすっかり彼の話術に嵌り、デザイン画を描くのも忘れて、一生懸命に耳を傾けていた。
「……なあ、俺達って、何だか似てるよな」
「え?」
「君は『白浜』の伝統を守りながら、和モダンのデザインを構築したいと思っている。
俺は俺で、祖父の造ったものを活かしながら、更にいいものを造り出したいと狙っている。
何だかそういうの似てないか?作り上げるものは違うが、目指すところは同じだな、俺達」
そう言って、彼があまりに間近で笑いかけるものだから、今までに感じたこともない動悸が押し寄せ、どういう顔をしたらいいのかも分からず、無言で頷きだけを返した。
(あ…そういえば…)
照れ隠しにペラペラとスケッチブックを捲る。
先日の夜、彼が私に見せてくれたライトショーを題材に、自分なりに感じたものをデザイン画として残していたのを思い出した。
「ねぇ、あの、ゆ…」
うだいさん…とつい名前を呼びかけそうになって、ハッと我に返る。