あの丘で、シリウスに願いを
今までデートといったら翔太が主導権を持っていた。女の子にされるままというのは初めての経験だ。今日は、初めてづくし。それが、なんだか新鮮で翔太はワクワクが止まらない。
まことは売店で二人分のビールと枝豆と唐揚げを買って、席に戻る。そこでは一人、キョロキョロしながら所在なさげにしている翔太が待っていた。
まこと自身が楽しみで興奮していたから気づかなかったけれど。
普段から高級スーツをなんなく着こなし、高級外車を乗りまわし、高級レストランやバーでスマートに女性をリードする、名門一条家の一族。
そんな翔太が、野球チームのユニフォームを着て、タオルを首に巻き、手に応援用のメガホンを持って不安げにしている。
似合わないこと、この上ない。違和感しかない。
「はい、唐揚げと枝豆とビールです」
「ありがとう。これが準備?」
「そうです」
「へぇ、ありがとう」
紙コップに入ったビールを珍しそうに飲む翔太。やっぱり彼にはオシャレなグラスに入ったワインの方が似合う。
違和感の正体はわかっている。住む世界が違うのだ。彼はどんな時もやっぱりセレブなのだと改めて思った。
まことは売店で二人分のビールと枝豆と唐揚げを買って、席に戻る。そこでは一人、キョロキョロしながら所在なさげにしている翔太が待っていた。
まこと自身が楽しみで興奮していたから気づかなかったけれど。
普段から高級スーツをなんなく着こなし、高級外車を乗りまわし、高級レストランやバーでスマートに女性をリードする、名門一条家の一族。
そんな翔太が、野球チームのユニフォームを着て、タオルを首に巻き、手に応援用のメガホンを持って不安げにしている。
似合わないこと、この上ない。違和感しかない。
「はい、唐揚げと枝豆とビールです」
「ありがとう。これが準備?」
「そうです」
「へぇ、ありがとう」
紙コップに入ったビールを珍しそうに飲む翔太。やっぱり彼にはオシャレなグラスに入ったワインの方が似合う。
違和感の正体はわかっている。住む世界が違うのだ。彼はどんな時もやっぱりセレブなのだと改めて思った。