あの丘で、シリウスに願いを
バスがスタジアムに着くと、あたりはチームのユニフォームを着ているファンがたくさんいた。

「翔太先生はまず応援グッズを用意しましょう。こっち、来て」

スタジアムの脇にグッズ売り場があった。

「これと、これ。サイズは、大丈夫ですね」
訳の分からない翔太に代わって、まことはサッサと会計まで済ませてくれた。

「はい、これ着て。首からタオル下げて、準備完了」

まことも背負っていたリュックの中からユニフォームを取り出して、今着ている服の上から着る。

「あ、まこととお揃いだ」
「そうです。じゃ行きますよ!」

チケットを購入して、スタジアムの中に入る。

「…すげぇ。なんだ、これ」

翔太にとって未知の世界。テレビ中継でしか見たことない野球場が、目の前に迫力満点に広がっていた。

「まこと、ヤバイ、なんか、ワクワクしてきた」
「これから、これから。じゃあ、ここにしましょう。ちょっと準備してくるので、翔太先生はここで待ってて」

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