マリッジ大作戦
別れたとまゆりが思っている日からを、再度思いだしみる。
『瑛士。……叔父さんから見合いの話がきた。』
『はぁ??俺がまゆりと付き合ってること知ってるだろ。親父から断ってくれよ。』
発端は叔父が持ってきたお見合い話だった。
まゆりがいることを知っているのに変な話をされると思って、じっくり話を聞いてみると、
東郷リゾートを継ぐために、利益をもたらす相手と結婚するよう、時代錯誤な話だった。
『なんだよ、それ。俺にはまゆりがいる。』
『あぁ、わかっているよ。』
なんとも歯切れが悪く、とても敏腕社長には見えない。
『兄貴、評議委員会で俺と親父以外全員その意見に賛成で、手を回されたとしか言いようがない。』
いつの間にか社長室の入り口いた崇士が変わりに話し出した。
東郷リゾートの評議委員会は、社長である父親、専務(当時)である崇士を中心に人事部長の叔父、あと各地域にある東郷リゾートの責任者で成り立ち、副社長(当時)である瑛士は各地域の統括をしていたため、評議委員会には携わっていなかった。
定期的に年三回ある議会で、いつもと変わらない様子で始まったが、次々功績をあげる瑛士を社長にする動きは空気で感じるところがあった。
『瑛士。……叔父さんから見合いの話がきた。』
『はぁ??俺がまゆりと付き合ってること知ってるだろ。親父から断ってくれよ。』
発端は叔父が持ってきたお見合い話だった。
まゆりがいることを知っているのに変な話をされると思って、じっくり話を聞いてみると、
東郷リゾートを継ぐために、利益をもたらす相手と結婚するよう、時代錯誤な話だった。
『なんだよ、それ。俺にはまゆりがいる。』
『あぁ、わかっているよ。』
なんとも歯切れが悪く、とても敏腕社長には見えない。
『兄貴、評議委員会で俺と親父以外全員その意見に賛成で、手を回されたとしか言いようがない。』
いつの間にか社長室の入り口いた崇士が変わりに話し出した。
東郷リゾートの評議委員会は、社長である父親、専務(当時)である崇士を中心に人事部長の叔父、あと各地域にある東郷リゾートの責任者で成り立ち、副社長(当時)である瑛士は各地域の統括をしていたため、評議委員会には携わっていなかった。
定期的に年三回ある議会で、いつもと変わらない様子で始まったが、次々功績をあげる瑛士を社長にする動きは空気で感じるところがあった。