君の腋を舐めたい


「水沢さん!!」


「・・ヨシト・・・?
なんで・・?」


「福留さん・・!
なんて事に・・!?

今、救急隊員が到着しました。

福留さん聞こえますか!?
福留さん!!!」






「こっちだ!!早くしろ!!!」


「・・・関本のオッサン・・?」


「大丈夫か水沢!?

・・安心しろ・・!!
ストーカー野郎は今さっき下で、

俺のタックルと星野の右ストレートとテツさんのデコピン食らわせて確保した!!」






「・・・なんで・・・・?」


「ひったくり犯は一時休戦です。

豊川さんからの要請を受けて、
関本主任とすぐに飛んできました。」


「・・・・・・・・・。」


「ごめんなさい・・!

詳しい話は出来ません。
言えません・・!!

でも・・水沢さんが緊急車両として、
このホテルへ向かっていった事、

豊川さんの周りにいる、
お節介な情報屋が教えてくれて、

あの人はここの事情を知れて、
応援を呼んでくれたんです・・!」







・・・早送りのように・・・
世界が一気に進んだ気がした・・・


到着した救急隊員に呼吸器を付けられ、担架に乗せられ運ばれる福ちゃん・・。


関本のオッサンがタックルで突き破って、おんぶで運び出された・・

高熱で意識混濁状態に陥っていたリサちゃん・・。


その全てを見届けた後、

一気に緊張の線が切れて、
過呼吸状態になったこの意識が・・

ヨシトの腕の中でプツンと切れ・・


・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・

・・





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