君の腋を舐めたい


4枚ほどのタンを一気にすくって、

口に中に放り込むというマナー違反をかましてあげたところで、

ジョッキで一気に流し込む。


「それにしても・・まさかあのコーヒーのプロフェッショナルが、

ストーカーのプロフェッショナルだったとは・・。

“人は見かけによらない”
とはこの事ですね・・。」


「責任は全部私にある。
見抜けなかった私の責任だよ。」


「いやぁあれを見抜けって言う方が難しいですよ。俺も全っっ然気付かなかったし。」


「福ちゃんはバタートーストとコーヒーに夢中だったもんね。」




「お待たせしましたぁ!!
追加のタン塩とエリンギになりまぁ~す!」




「あ、リサちゃんはその後どうですか?」


「“静岡での親”みたいに信頼してた人がストーカーだったから、

相当ショックも大きかったみたいだけど・・でもちゃんと大学に通って、

バイトも新しいところ見つけたよ。」


「良かったですね・・。
これで夜道も怯えずに歩ける。」

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