君の腋を舐めたい


「1・・2の・・・。」

「3!!!」


“バンッ!!!”


「警察だ!!!」



・・・・・・・!!?


「水沢さん!!!」


扉の先に広がったのはワンルームの部屋。


視線の先・・何も身につけず・・

産まれたままの姿で横たわっている水沢さんの姿を捉えた!!


「水沢さ・・・!!」
「水沢大丈夫か!?」


「来ないで!!!!」


「「!?」」



すぐに駆け寄ろうとしたその時・・

包丁を手に持つ・・
【女の子】が死角から現れた・・。


「警察です。すぐにその包丁を放してください。」

「お嬢ちゃん。ちぃと冗談悪いぞ。」


「・・・・!!」


やむを得ない・・・!

1VS2だろうが、
こっちは男2人だろうが・・

関本主任と共に女の子へ銃口を向ける。



「ドラえもんのお仲間ですか・・!?」


「もうあんな奴は仲間とは思いません。
僕達は水沢さんを救出しに来ました。」



「・・・・・・・・・・・。」


「お嬢ちゃん・・もしかして福留が来ると思ってそんな物騒なもん用意してたのか?」


「・・スッ・・私・・・
・・やっぱりできない・・。

・・アサミさんは・・ウゥゥ・・スッ・・

・・わだじみだいな女に・・
優じぐじでぐれだ人だがら・・!」



一体何がどうなってるんだ・・!?


僕と関本主任が本当に“水沢さんを助けに来た警察の人間”だと分かると、

その手から包丁がすべり落ちて・・
女の子が泣き崩れる・・。



『・・・・・・・・・・。』


「水沢さん!!」

「大丈夫だ・・まだ息はある!
すぐに救急車呼ぶぞ!」


すぐにシャツを脱いで、
全裸で横たわる水沢さんの上半身を覆う。

というか・・なんで裸なんだ・・!!


「星野!とりあえず俺のシャツで下半身覆え。」


「ありがとうございます・・!」


救急車を呼ぶ関本主任を横目に、僕は・・号泣を続ける女の子の手に手錠をかける。


「あなたは誰なのか・・。福留さんとの間に何があったかは署でゆっくり聞きます。

ですが・・・自分が何をしたのか分かってますか!?」


「・・ウゥゥ・・スッ・・ヒック・・。」






『・・・シ・・ト・・?』


!?


「水沢さん!?
星野です分かりますか!?」


『・・「・・・・う・・ん・・・。」


「・・・・・・良かった・・・。」



・・豊川さん・・・加賀さん・・・。

なんとか・・間に合いました・・!!































 


 


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