君の腋を舐めたい
第2章


第2章



ドラえもん
********************************************




男が女に対して持つ興味・送る視線は、

年齢を重ねていく度に、
だんだん“上から下”に下がっていくらしい。


だから少年誌の表紙を飾るグラビアアイドルは巨乳の子ばかりになる。

だから子供は“おっぱい”と叫ぶ。


だからエロオヤジは尻を触りたがる。
だからエロオヤジは脚を見て興奮する。


そういう意味だと俺は、
いつまでも子供のままだった。


それだけ中学生の頃の衝撃が強く頭を打ちつけたらしい。


肩掛け鞄の紐を、斜めに付けて街を歩く女性にいつも目を奪われていた。

形がくっきりと浮き出るあの姿。



白いシャツを着て夏の暑さを歩く女性を見ると、いつも背中が見たくて後ろに回り込んでいた。


キャミソールを纏わず、直に付けていた場合に透けるブラ紐を見ると、

今日の俺は運が良いとテンションが上がる。


顔は関係ない。スラッとしたモデル体型には興味が無い。

18禁動画の違法アップロードサイトを徘徊する毎夜、

俺の気持ちと興奮は中学生や高校生と何にも変わらない。


年齢を重ねても変わらない嗜好。

だが、年齢を重ねる度に手に入る“自由”は、
俺の嗜好をどんどん煽っていった。



< 16 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop