君の腋を舐めたい
第6章


第6章







「・・・スッ・・ヒック・・。」


「え・・え~っと・・・・あ、チヅルちゃんって呼んでもいいかな?」


「・・・はい・・・。」



「じゃあチヅルちゃ・・。」

「あんたは呼ぶな。」

「ちょ・・いいじゃないっすか!」


私と福ちゃんの掛け合いにも動じず、
すすり泣いている・・。

これは・・詳しく聞いていかないとね・・。


「え、え~っとチヅルちゃん。

ドアノブの件も含めて・・

リサちゃんとの話・・
私たちに教えてくれるかな?」


「・・・スッ・・スッ・・・・
リサちゃんとは・・大学で出会って・・

1年生の時からずっと・・
一緒に遊んだり・・

ランチを一緒に食べたり・・
お互いの部屋にお泊まりしたり・・

してました・・。」


「・・・・・・・・・・・。」


「私・・今までの人生・・
両親にも・・誰にも・・・

・・・言えない事があって・・
・・スッ・・スッ・・あの・・私・・。」


「大丈夫だよ。リサちゃんから聞いてる。

それで私達があなたに奇異な視線を送ることも無いよ?」



「大丈夫チヅルちゃん!俺はそれも立派で素晴らしい君の個性だと思っ・・。」

「だからあんたは苗字で呼びなさい!」

「ちょ・・いいじゃないっすか!」


私と福ちゃんの掛け合いで、微妙~~~に、チヅルちゃんの表情が柔らかくなった。

これで緊張も少しずつほぐれてくれるかな・・。

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