君の腋を舐めたい
電話を切ってすぐに・・
リサちゃんの番号へ発信・・
“ブー ブー”
「福ちゃんどうだった!?」
<やばいです・・・。
やばいですよアサミさん!?>
「・・・・・・・・。」
<店員の子・・覚えてました・・。
“どうしてもテラス席で食事したい”って・・
“店内席は空いてたのに、テラスが空くまでずっと待ってた”って・・
藤村がそこに座ったって!!!>
「福ちゃん・・リサちゃんが泊まってるホテル行くよ・・!」
<はい・・!>
「藤村が今・・体調不良のリサちゃんと一緒にいる・・!!
今・・一緒に部屋の中に連れ込まれたらあの子・・抵抗できない!!」
<すぐに向かいます!!!>
“・・・!?・・け、警察・・?
あ・・え・・・え・・?
え・・え~っと・・ご用件は・・?”
“ス・・ストーカー・・?”
“・・・・ビジネスホテル・・・?
・・そうだったんですか・・・。
あ、さすが・・・・
警察の方は機転が利くんですね”
・・・・私のせいだ・・・・
私が・・・私がミスした・・・・
目の前に居たのに・・・
気づけなかった・・・・
目の前に居たのに・・・
見抜けなかった・・・・。
<おかけになった電話番号は
電波が届かない所にあるか
電源が入っていない為お繋ぎできません>
「・・!!!」
悔やんでる場合じゃない・・!
泣いてる場合なんかじゃない!!
始末書でも責任でもなんでも・・リサちゃんを無事に保護したら何でも受け入れる・・!
空いてるパトカーを借りた後、
サイレンを鳴らしてビジネスホテルへとアクセルを踏み込んだ。