遺書
「何これ、全部間違っている」

パズル誌の問題は簡単なものでさえ間違えていた。

「どういうことなの?」

私は首を傾げつつ、今度は返信用の封筒を手に取る。封筒は既に応募会社の住所が書かれており、切手も貼られている。そしてそこにもおかしな箇所があった。

「…この切手、80円切手じゃん」

切手は80円分が一枚貼られていた。今では値段不足になる。80円で手紙を送れていたのは、もう5年以上前じゃないっけ?
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