お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
「どっちか子供か分からないくらいはしゃいでいたからな」

薫さんが揶揄うから頰を膨らませて、キィーッと睨み返す。

「まぁ純粋ということだろう。ところでこのあと予定は空いているか?」

「夕飯の食材を買いに行こうかと思っていますけど」

「そうか。ならばそれは無しにして一緒に食事に行くぞ」

「え?」

「俺も今日はここから直帰できるからな。たまには外で食事をするのもいいだろうと思ってな」

「そうでしたか」

考えてみたらふたりで外で食事をするのは、あのお見合い以来だ。

「準備ができたら行くぞ。店はもう予約し……」

「美月お姉ちゃん!」

キッズルームから砂羽ちゃんが顔を出して私に抱きついてきた。
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