お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
それからすぐに薫さんの家へと戻り、シャワーを浴びて部屋着へと着替えた。一方の薫さんといえば、すぐに仕事へと向かわなければ行けなくなって新しいスーツに着替え出した。

「美月と一緒にいたいところだが」

ネクタイをしめながら、薫さんが苦笑いを見せる。

「お仕事忙しいのに振り回してすみません。薫さん昨日あまり睡眠だってとっていないんじゃ……」

「大丈夫だ。仕事を早く終わらせて帰るようにするから待っていろ。美月も二日酔いで身体が本調子ではないだろう？　仕事が休みなのだから動かないでゆっくり休んでおけよ」

「はい」

「では、行ってくる」

玄関先で私にキスを落として薫さんが仕事に向かった。

まさかこんな風に薫さんとまた触れ合えるなんて思いもしなかった。唇に残る薫さんの温もりに胸が熱くなる。

薫さんのことを気にかけながら、しばらく自分の部屋で荷物を片付けていたが、やはり二日酔いの身体は本調子ではなくて、気分が悪くなりベッドに少し横になることにした。
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