本当にいた!恐ろしい悪女
友晴「そんな家系で育ったら嫌でも狂人になりそうですね……」

英二「その通り!エルジェーベトの残酷さは群を抜いていたとされている。そんな彼女はハンガリーの貴族のもとに嫁いだんだけど、夫は戦争で留守にしがち、エルジェーベトは何人もの愛人を作って自身の美貌に酔いしれていた」

ねね「何だかそれだけ聞いているとかわいそうに思えちゃうな……」

英二「まあ、彼女の辿ってきた生い立ちなどはかわいそうだけど、使用人を折檻する理由にはならないだろ?」

一樹「その話、知ってます!折檻している最中に使用人の血がエルジェーベトの肌に飛び散って、その肌が本人には美しく見えたんですよね?」

英二「そう!そこから彼女の恐ろしい悪行が始まったんだ。最初は領地に住む農家の娘を誘拐し、惨殺していた。だけどそのうち下級貴族の娘にも「礼儀作法を習わせる」と言って連れ出すようになったんだ」

友晴「貴族にも手を出すって相当ヤバいですね。惨殺して楽しんでたんですか?」

英二「惨殺してその血をエルジェーベトは浴びていたんだ。でも拷問を受けて苦しんでいる娘の姿を見て笑ったり、使用人に命じて娘の皮膚を切り裂いたりしていたらしい」
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