ふしだらな猫かぶりからの溺愛
「うちのボーカル!あ、俺バンドやってんだ〜。今日も19時から出るからよかったら聞いていってよ〜」

「え!モモタさんバンドやってるの!?すごいっ、絶対聞くーっ」

「な、なにこれ〜秦野くん!ちょっと可愛いすぎない!?」

「クールそうなのに反応素直なとこ可愛いねー」

「ねえねえ、名前聞いてもいい〜?あ、これってナンパかなぁ?嫌なら言わなくても偽名でもなんでもいいよ!」

人懐っこい笑顔のモモタさんが興味津々な様子で私の顔を覗き込む。


「嫌じゃないよ、私は仁那」

「にな?名前も可愛いねー!俺のことモモタでいいよ!」

「ところでモモタお前行かなくていいのかー?もう神奈たち入ってるぞ?」

「やっべ!そうだった!え、るーくんも入ってる!?」

「いや、RUIはまだ」

「だよね〜、じゃあ俺行くから!仁那またあとでね〜」

「うん、モモタ頑張ってねー」

「可愛いー!可愛いすぎる!今日は仁那のために頑張っちゃう〜っ」

「いいから早く行けよ」

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