君を輝かせるのは私だけ。
それを破ったのは、

普通にベルを鳴らして、

「え?あいてる?お邪魔しまーす。」

と大きな声で入ってきた渉。

「…ん、寝てた…だれか来ました?」

あおがまぶたをゆっくり持ち上げて俺に聞く。

「おい、渉!あお起きちゃったじゃん!」

「渉、うるさい…」

「えっ!あっ!すみません!!」

部屋に入ってすぐに俺と健さんに怒られて、

あおを確認した渉がようやく状況を理解して謝る。

「ん?けんくんもリサもいたの?渉も…寝ててごめん…何か急ぎ?」

あおが起き上がって伸びをして、

目をパチパチさせながらあくびをする。

「いや、なにも。今日疲れてたから様子見に来ただけだよ。」

健さんの言葉にあおは、

「疲れてた、かも。うん、もう大丈夫!ごめんね、心配かけて。」

笑っていう。

あ、いつもの笑顔。

無理してないあおの笑顔に少しホッとする。

…少しはスッキリできたのかな。
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