君を輝かせるのは私だけ。

その言葉に渉もうんうんと頷いていて。

「え、渉も?」

「はい!俺圧倒的に世界との経験値少ないので武者修行に出たいと思って健さんに相談したら健さんも同じ考えで!」

祐真さんが、嬉しそうに笑う声がする。

『いいね、最高!どこでプレイするか決めた?』

「もちろんやるなら最高峰のとこで揉まれたいからね、同じとこいくよ。」

「はい!」

同じとこは、同じチームじゃなくて同じ舞台っていう意味で。

すごいなぁ。

「海外、ですか」

確かに健くんは何度か声をかけてくれてるチームがあって、祐真さんのところほど有名と言うわけではないけど、

ちゃんと経験が積めるところ。

渉にも話が来てるのかな。

でもしっかり考えてるんだなぁ。

『じゃああおも来るよね!?』

「え。」

『え?来ないの?』

祐真さんの私に対する絶対の自信はどこから来るんだろう。

でもこの人がそう言ってくれると、

鼓舞される気がする。

「行きます。」

『よし!決まり!楽しみにしてるね!物件任せて!』

「え?一緒に住むんですか?」

『なんでそんなこというの!健さんと渉とリサちゃんとは同居するのに!ずるい!これは決定事項だからね!ちゃんと5人で住めるとこ探しますー!』

その言葉にリサは嬉しそう。

「私もいいんだ…」

「むしろ、勝手に決まってるところに怒るべきだよ。」

けんくんの言葉に嬉しそうに笑う。

海外か。

でも甘えかもだけど、

1人じゃないから頑張れる。

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