君を輝かせるのは私だけ。
同じ練習場といってもコートは別で二つあるから隣で練習できるとかではないけど、

スポンサーとかは同じだからチーム同士交流あるし、

いいかなって。

…レシーブしか取り柄ないから、スパイク打てって言われた時はゾッとしたけど、

…なんとかなった?…みたい。

渉は憧れの選手がいるところにしたみたいでそこは祐真さんとも当たるから楽しみってニコニコしてた。

「ほんと、祐真さんとあおさんってお似合いですよね?」

…ん?

「…そんな話してた?」

「バレーに対する向き合い方が似てて、ほんと運命だと思う。」

「話聞いてる?」

「祐真さんじゃダメなんですか?」

渉は私の話を聞かずにまくし立てる。

祐真さんじゃっていうか…

「私じゃ、ダメなの。」

「なんで…「ほら、電話きたよ!」え!ちょ、どうしよう!」

渉は慌てて電話に出て、

緊張した顔を見せるけど、

すぐに太陽みたいな笑顔に戻っててホッとする。

よかった…

まだ渉の電話中にガチャと音がしてリビングにけんくんと祐真さんが静かに様子を見てる。
< 122 / 235 >

この作品をシェア

pagetop