君を輝かせるのは私だけ。
「おかえりなさい。」

小声で寄って行って言うと、

2人とも練習終わりの荷物を下ろしながら、

「ただいま」

と返ってくる。

「どう?」

「んー、大丈夫そう、だよ?ほら。」

渉を指差すと、

渉は携帯を肩と耳で挟んで大きな丸を作って見せてくれる。

…今日は渉の大好物のメニュー中心に考えようかな。

けんくんはホッとしたのか少し安心した顔を見せて、

渉に電話に集中しろとジェスチャーする。

祐真さんは渉の頭を人なでして、

「手伝う?」

と声をかけてくれる。

私は首を振って、

「大丈夫、お風呂先どうぞ?」

と返す。

「あお!今のやりとり夫婦みたいじゃない?」

「そうでしょうか。」

お風呂先いただきますーなんて言いながら少し拗ねたまま祐真さんがお風呂場に向かう。

けんくんは、荷物の整理を始めてて、

「けんくんチームどう?」

「んぁ、レベル高ーって感じ。レギュラー取るのしんどそう。まぁ取るけど。」

ほんの少しお疲れみたい。
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