君を輝かせるのは私だけ。
「莉緒、話、できた？」

俺から話を聞いたはずの健さんの言葉に、

あおはどう答えるんだろう。

今までのあおならきっと、「え、うん、まぁ」みたいな感じだろうけど…

みんながあおの言葉をドキドキしながらまつ。

その中であおは、

「…うん、ありがとう。頑張る。」

笑って健さんに答えを返す。

え、泣きそう。

健さんもその笑顔と前向きなあおに驚いて、

嬉しさで少し瞳が揺れている。

渉は「あおさん、頑張りましょう〜」と声を出して泣いてて、

少し、いや健さんでさえ我慢してんだからお前は自重しろ、なんて思いつつも、

可愛いやつだなとも思う。

リサちゃんはいつからまた撮っていたのかカメラ片手に涙を拭いていて。

ふふ、あおが愛されてて嬉しいなあ。

少しニヤニヤしたまま2人分のご飯を並べ終わって座ると、

目の前に座ったあおが少し怪訝そうな顔で俺をみる。

その顔は好きな人に向けるソレではないけど、

そこがあおらしくて面白い。

「いただきます」

あおがご飯を食べ始める。
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