君を輝かせるのは私だけ。
「んー、そうなる、のかな?大会前はこんなにのんびりしてられないし…」

今もあおはのんびりなんて言ったけど、

全然のんびりしてないし。

これから先はまた色々掛け持ちしてた頃と同じかそれ以上に忙しいんだろうなぁ。

「リサちゃんは莉緒について回るの?」

「当たり前です!」

健さんの言葉に自慢げに胸を張るリサちゃん。

「え、その間俺たちは?」

「もともと莉緒にしか興味ありません!」

冗談まじりに健さんに返すと、

渉がひどい!と楽しそうに返す。

…なんかほんと幸せかも。

バレーは楽しいけど、

バレーしてない時もこんなに充実してるっていいなぁ。

横目でみんなの話からもう離脱して、

さっきの寝落ちしたところまで巻き戻して映像を見始めてるあおをみて笑う。

「あ!もうあおさん自分の世界!共有しましょ!?」

渉の声ももう届いてないのか適当に返事するけど変わらず画面をみつめてご飯を口に放り込んでる。

まったく…バレーバカだなぁ。

でも、それが最高にいい。
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