君を輝かせるのは私だけ。
なんでついさっきまで会話してたのに、

すぐに自分の世界にこもれるのか…

なかば呆れつつ、

更衣室に入れて、

「あお?着替え、してよ?聞いてる?」

と声をかける。

「どうしよう、祐真さん」

いきなりの言葉に動揺する。

「え、なに?なんか忘れた?」

「すっごいいいこと思いついた!!」

はぁ?

人の話なんて無視で、

ポケットからメモとペンを取り出して、

「ここのローテいつも止まるじゃないですか!なんかこういい方法ないかなぁって思ってたんですけど〜」

ペラペラと喋りながら、

紙に書いて説明を始めるあお。

…こんなまっすぐでバレーバカな子が、

他の男のこと考える頭の余裕なんてないか…

さっきまでの自分のヤキモチがバカらしくなる。

と、同時にどこまでも一生懸命でまっすぐな彼女が愛おしくなる。
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