君を輝かせるのは私だけ。
喋ってる彼女を、

「よいしょ、」

と抱きかかえて自分の膝の上に座らせて、

後ろからメモを覗き込む。

喋るのに一生懸命なのか特に文句は言われない。

「ね、どうですか?」

キラキラした目が眩しくて、

吸い込まれるように、

「ん、いいと思う、楽しそう」

返事をしながら振り向いたあおのまぶたにキスを落とす。

「…?って、うわぁ!」

「ちょ、落ちるから!」

ようやく今の状態に気づいたか、

あおが暴れるから、慌てて抱きしめる。

「…何してるんですか。」

「ん?好きな人を愛でてるんだよ?」

「…なんで」

「なんではないでしょ?人の話聞かずに自分の世界入り込んでたんだから〜」

あおは言われた言葉に身に覚えがありすぎるのか、

黙ってしばらく目線を彷徨わせたあと、

「は、」

「ん?」

「離れてください!」
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