君を輝かせるのは私だけ。
そのあとから祐真さんは離れなくてずっと私を後ろから抱きしめたままついて回ってて、
けんくんとの抱擁の時も、
渉との抱擁の時も後ろにくっついてて、
二人には文句を言われてた。
「莉緒っ!おめでとう!」
「リサっ!ありがと!…心配たくさんかけてごめんね。」
「本当だよ。でも、蒼井莉緒はやっぱり私の中では世界で一番カッコいい人だよ。」
〜っ!
溢れる涙。
二人で熱く抱き合ってると、
遠くから走ってきた由香ちゃんも突進してくる。
「莉緒さん、本当にありがとう!!さいっこうの試合でした!」
「こちらこそありがと!」
3人でハグしてると流石に祐真さんは離れてくれる。
でも抱擁が終わるとすぐに後ろにくっついてて、
思わず笑ってしまう。
「祐真さん、どうしたの」
「え、どうしたのとかこの状況である?浮かれてるの俺だけ?」