君を輝かせるのは私だけ。

祐真side

もうすぐまた代表合宿が始まる。

今年は向こうでのシーズンオフからずっとこっちに帰ってきてるから、

代表もオフの期間の自主練は全て健さんのチームにお邪魔して一緒にさせてもらってる。

健さんのチームは代表メンバーも多いし、そうじゃない人もあたたかいからとても充実したオフが過ごせる。

オフ入りたては少し体を休めるためにも間を開けててこの前久しぶりに健さんとあおに会ってからは、

またお邪魔させてもらってる。

普段は海外のリーグでバレーをしていて、

高校卒業してからだから三年目？になる。

自分のことなのに正確には覚えてない…

「おはよ。」

朝健さんと待ち合わせしてチームの練習場所に向かうのが最近の日常。

「おはようございます！…なんか元気ないですね。」

「いや…この前の子さ、断られたみたい。」

木村渉くん…ね。

「なんでですか？」

「んーそれが…」

健さんはあおから聞いたその日の出来事を詳細に教えてくれる。

健さんの横を歩いていた自分の足が止まる。
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