転生したら養子の弟と家庭教師に好かれすぎて、困っています。
私には、最近気がかりなことがある。セドリックのことだ。5年前偶然にも父の陰口を聞いてしまい、養子でありイギリス人と言うことを間接的に知ってしまった。その後、父と口論となりだれとも口をきいてくれなくなったのだ。
食事が終わると、セドリックは即行で、自分の部屋に行ってしまう。これ以上気まずくなるなんて嫌だ。前みたいに仲良くしたいよ。そう思い私は、セドリックの部屋へ向かった。
なんだかんだ部屋に行くのは、はじめてのことだ。どんな部屋かな。整理整頓しているのかな。そんなことを考えながら、セドリックの部屋の戸をたたいた。
「セドリック、入るよ」
そう言いながら、部屋に入り私は、驚きのものを目にした。
私の写真だった。部屋一面に私の写真が、飾られているのだ。

「あ~あ、見つかっちゃった」
後ろを見ると、セドリックが立っていた。

「セドリック……。これは」

「あぁ。そうだよ。俺はお姉ちゃんが大好きで大好きだ。兄弟だから結婚してはいけない。と思っていたけど、俺はイギリス人で、お姉ちゃんとは血のつながりがないってわかったから良いよね?」

そう言っているセドリックの目は、とても冷たいものだった。確かに、セドリックのことは、私も好きだ。でも、それは姉弟だからで、かわいい弟としか思っていない。そんなかわいくて仕方ない弟が、こんなことをしていたら、やっぱり驚くのが当然だ。

「こんなのストーカーのすることだよ」

「じゃぁ、好きって言ったら付き合ってくれんの?」

「付き合うわけがないでしょ!」

私は大声を上げて、セドリックの部屋を後にした。信じられない。何考えているわけ? でも……。好きって言われて、なんか嬉しかったし、怒りだした時も、ドキドキしてしまった。こんな経験は、はじめてだからどうしたら良いか分からなかっただけだよね。気にしない、気にしない。でも……。セドリックにひどいことを、しちゃったな。

そんなことを考えていると、背後から誰かに抱きつかれた。また、パパがいたずらをしているのかな。と思い後ろを見てみたが、違った。セドリックだった。

「セドリック、何してんの!?」

「思いを伝えたんだから良いでしょ。それともあの家庭教師がいいのかよ」
セドリック見ていたの!? てか、離してよ。誰か助けて。私がそんなことを考えていると、目の前の通路からこちらへパパが来ているのが分かった。よかった。パパ、助けて。私がそういう前に、パパはセドリックへと殺人光線を向けた。
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