【番外編】好きの海があふれそう
そしてびっくりなことに、あたしより確実に年下だと思ってた雛子さんは、あたしより2歳上だった。



すごい童顔…。



霜さんは、あたしより1歳下。



2人とも顔つきが若いから、生まれてくる子もかわいらしい子になるんじゃないかな~。



みんなの子供が産まれて大きくなるのが楽しみだ。



「きっと仲良しになるね、みんな」

「すっごく楽しみ!」



産まれてくる子についてみんなで話して、すっかり霜月家とも意気投合。



今度みんなで旅行に行こうってことになった。



楽しみだ~。



みんなが帰ってから、しんとする部屋。



小太郎は杏光を愛おしそうに見ている。



「娘~!!」



顔を近づけてチューしようとしてる…。



杏光は、そんな小太郎を見て笑ってて。



天使の笑顔…。



「俺たちの娘、世界で一番可愛いんじゃね?」

「そりゃそうよ」

「まじで杏光にずっと会いてえって思いながらずっと過ごしてた」

「あたしはー?」



小太郎に拗ねてみた。



まあ、小太郎が杏光を一番愛してくれるのが一番嬉しいけどね。



小太郎は、ふっと笑ってあたしの頬を軽くつねった。



「可愛いな」

「そりゃそうよ」

「杏香にもめちゃくちゃ会いたかった」



会えなかった時間がその言葉で満たされる…。



あたしは、小太郎の手をそっと取った。



小太郎に相談したいことがあるんだ。



「あのね」

「ん?」

「もう1人…欲しいって思ってて」

「…まじで?」
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