✻秘密は甘くて危険な味✻
「こんな✖✖✖の卵みたいな物を飲んでる暇があるんなら勉強に励む事だな」
「なっ!それ禁句だから!タピティー好き達に土下座して謝れ!」
「はぁ?死んでも断る」
「ムキーッ!何て失礼な奴!」

失礼極まりない目の前の男に怒りが収まらない!
タピティー好きを馬鹿にした奴は敵だ!
しかも言ってはいけない禁句用語を言ったからね!?
許せないっ…!
ムムムッ!と威嚇してると、おーい!と遠くから声がした。

「奏馬、こんな場所で何してるの?」
「こいつに聞け」
「えっ?って、どうしたのその服。それに所々引っ付いた黒い物は何だい?」

駆け寄って来た青年が、ビショビショに濡れた服の失礼な奴を見て驚く。
僕は仕方なく簡単に説明する。

「奏馬、暴力は駄目じゃないか。彼もわざとじゃないみたいだし」
「お前はどっちの味方なんだ?」
「ん?俺はいつだって弱い者の味方さ」

キラーンッ!って効果音が付きそうな程くさい台詞吐いたよこの人。
てか、今ウィンクしたよね?ね?
隣に立つ歩稀を見上げれば、吐きそうな顔して気持ち悪すぎこいつって呟いた。
2人の青年は、何事も無かったかのように去って行った。
去る前に失礼な青年に睨まれたけど…。
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