双子の貞子ちゃん 2





そこには意識のない女たちを縛っていく、櫂と紅蓮の2人がいる。



「おー、樹。大丈夫だったか?なんか、すげー勢いで湊出て行ったけど。」


「大丈夫。」



壁に埋め込まれている液晶画面にタッチし、操作していく。


「…お前、この洋館詳しいのか?」

「………んー、どうだろうね。」




ガコッと音が鳴り、窓が開く。

この部屋に充満していた甘ったるい空気が流れて綺麗な空気が入ってくる。




「まさか、本当に効くとはね。」


あの女たちは、ある意味有毒なガスを吸って気絶した。
それは、女にしか効かない特殊なガスらしく、その話を聞いた時は、嘘じゃんって思った。



試す時なんかないし、なんて思っていた。

けど、さっき、きぃさんがこの部屋から出て行った時、ちょっとヤバかったんだよね。




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