双子の貞子ちゃん 2
「そっか。…律とは私、友達だと思ってるから。今の私の状態を話しても良い?」
「状態…。」
不安そうな顔をしていたのか、俺を見てにこりと笑ったきぃさん
「今は良くなっているんだけど。…私ね、男の人が怖くなっちゃって…。それで入院していた感じなの。」
「男が…。」
その言葉で、何があったのか少しは察した律
「だから、学校も別教室で受けることになったの。」
「そうなんですね…。」
どういう顔をすれば良いのか、どう言葉をかければ良いのか考えている。
「…さっきも言ったけど私、律は友達だと思ってる。だから、…今まで通り、仲良くしてくれないかな…?」
その言葉に律はまた号泣した。
「っ伊織さん!!友達だなんて、もったいないお言葉っ!!」