双子の貞子ちゃん 2
「うぅ"…う"。」
屋上に着いても未だに泣き止まない律
「律、ごめんね…。心配かけちゃったよね。」
「心配しました。…悠さんが教えてくれたんです。伊織さんに懐いてたからって。僕たち下の者には、幹部だけ知り合いについて行って、柊組に乗り込んだとしか聞いていませんでした。」
「紅蓮とは無関係で、俺たちが勝手にしたことだから、何かあれば全力で紅蓮を守りきると。」
「…実は、この前その関係者が紅蓮の倉庫に来たんですけど…。総長の友達とかいう人たちが助けてくれたんです。」
……凪さんたちだな。
「そうなんだね。……律は悠にどこまで聞いてるの?」
「…華織さんと紅蓮に手を出さないように伊織さんが守ってくれたんだと。……相手は昔、伊織さんと間違えて華織さんを誘拐した人だと聞きました。」
「その後伊織さんは、怪我をして入院していると。」