双子の貞子ちゃん 2
えっ?
と思ったと同時に、お腹に手が回されてるのに気づいた。
そして、私の左手を掴む男の手に、後ろから手が伸びていた。
「っ、てぇ!!」
そう声を上げてパッと手が離された。
と思ったら今度は右側から手が伸び、私の右手を掴む男の手を掴んでいた。
そちらもすぐに私の手を離し、お腹に回された手により、私は更に後退させられる。
誰だ…。
と思うのに、何故か嫌悪感は感じない。
「こいつ…っ!」
彼らがそう発したと同時に、頭に手が乗り、軽くぽんぽんとされ、背後の人物の背に回される。
……!!
「俺が相手してやる。」
その後ろ姿、声は知ってるものだった。