双子の貞子ちゃん 2
「守れた………。」
心の底からのような安堵の声で小さくつぶやいた湊
目の前には湊の胸が…。
頭をしっかり抱き込まれ、腰にもがっちり腕が回されてる。
ドクドクと落ち着かない心音を響かせながら、目の前の胸に恐る恐る落ち着いてみる。
……私の心臓と同じくらい速い。
「おーーい。」
!!
バッと収まっていた胸から距離を取る。
「邪魔したくねーけど、進まないんだわ。」
タバコを取り出しながら、ニヤッと笑った謙吾さん
「すみませんっ!!手伝います!」
軽く湊の胸を押せば、なんなく離れられ、湊を見ることなく慌てて謙吾さんの側に向かう。
「彼氏か?伊織」
「ちっ、違います!!」