双子の貞子ちゃん 2
正直、どこに惚れたんだと問われると、分からない。
気づいたらこんな気持ちになってた。
シノたちとは違う。
安心する場所でもあり、胸が高鳴る場所
すらっと伸びたその後ろ姿を凪さんに呼ばれるまで眺めていた。
しん…っと静まりかえる紅蓮の倉庫の部屋
ここには紅蓮の幹部以上と、シノたち3人と私としー
他のみんなは下で待っている。
静かとはいっても、殺伐として感じではない。
どう聞けばいいのか。そんな空気が漂っていた。
「……族、で合ってますか。」
「ははっ、直球だな。」
やっと会話が始まったその最初の質問の真っ直ぐさに、シノが穏やかに笑う。