双子の貞子ちゃん 2
「おっ!!紅蓮じゃーん。」
まだ場が収まりきっていない時にシノたち3人が戻り、トラが紅蓮に気づいた。
紅蓮の方がザワザワとしているのが分かる。
「あーー、ざわついてるとこ悪いけど。今からここ片すから、ちょい邪魔だな。」
タバコを消した謙吾さん
その時、ここに何台もの車が入ってきた。
「帰るぞー。…………それともなんだ、お邪魔させてくれるのか?」
紅蓮の困惑を感じ取ったシノが私の後ろの方にいる湊を見て、そう言った。
「…どうぞ。」
コツコツと後ろから足音が近づいてくる。
「お前も来いよ?」
横を通った時に少しだけ目が合った。
それだけでもキュンと鳴る自分に、呆れた。
惚れた弱みか…。