双子の貞子ちゃん 2
心境の変化…。
『華織さんが紅蓮の姫をお辞めになったんです。』
でも、目の前でこの部屋を散策する華織に暗い感じはしない。
むしろ真逆で、つきものが取れたみたいな感じ。
「では、失礼いたします。」
テーブルに食事を並べ、サッと帰って行った横山さん
「華織、ご飯食べよう?」
華織と向かい合っているが、どこを見ていいか分からず、落ち着かない。
一方で華織は「美味しい!」とか呟きながら食べ進めている。
バターの効いた大好きなクロワッサンを口に運びながら、聞いてみようかと思い至る。
「…あ、あのさ華織」
「ん?…あっ!伊織!!フルーツがたくさんあるよ!」