双子の貞子ちゃん 2




カツカツとヒールの音が聞こえ、振り向けば菫さんと健太郎さん、さらに七奈ちゃんもいた。





「うわー!伊織ちゃん天使!!」


「久しぶりね伊織ちゃん!元気だった?」



「はい。菫さんたちには本当にお世話になりました。」



深々とお辞儀をしようとしたら、すっと健太郎さんに止められる。





「そんなやめてよ伊織ちゃん。」


「俺から礼を言うよ。健太郎、菫。本当にありがとうな。」


「やめてよ成くん!言ったでしょう?伊織ちゃんは成くんを抜きにしても私の友達だからって!」



「言ってたな。」



「そうそう。なんなら、友達より娘だと思ってるし。七奈も仲良くなったしな。」



横でずっと祈っているかのようにして私を見つめてる七奈ちゃん








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