双子の貞子ちゃん 2
「大事な娘を守ってくれた親友に大きな感謝をしてるんだ。」
「お父様…。」
"愛されてる"
この時間だけで、何回そう感じただろう。
それに、菫さんたちと過ごした時間も思い出し、とても幸せな気持ちになった。
夜7時前
私はシンプルな白い長めのワンピースに身を包んでいる。
久しぶりにこういう格好をすると、自然と気持ちが引き締まる。
今は地毛のミルクティーヘアでいる。
菫さんたちは知っているから隠す理由がない。
一流ホテルのロビーでお父様と菫さんたちを待っている間、久しぶりだからか、少し落ち着かなくて、変なところがないかチェックしたりと、そわそわしてしまう。
「成くん!」